箱根駅伝

箱根が終了。1年は早い…やはり箱根もヴェイパーフライ多かった。そして区間新、大会新連発。まさかここまでとは。僕は中大と筑波を応援していました。
1区、我らが藤木選手、惜しかった。でも良い仕掛けでした。本当に強かった。仕掛けるまでの余裕度が他の選手と違いました。区間賞は同様に終盤まで余裕たっぷりだった米満選手。創価の快進撃の起爆剤となりましたね。
2区、いやいやいや、まさかのモグス超え。これは想像してなかった。伊藤選手も6分18秒。ええ.これもびっくり。2人の相乗効果で、とんでもない記録が出た。2人とも後ろにつかず、遠慮せずガンガン攻める姿はアツかった。箱根という舞台だったことも2人を高めたと思う。VFとか抜きにして、近年の箱根駅伝史上に残る2人の走りだったかと。岸本選手にもびっくりしましたね。ひょうひょうと表情を崩さず、集団から抜け出すスパートは鳥肌が立ちました。こんなに強いとは。最初は岸本選手2区に??となったが、しっかりと裏付けがありましたね。明治の加藤選手も同じ1年で7分台。東海の塩澤選手は集団を引っ張りながらも役目を果たし、帝京の星選手もさすがでしたね。
3区、いやあいやあヴィンセント。ワールドクラス。国士舘のライモイヴィンセントの方が強いかなと思ってましたが、東京国際のイエゴンヴィンセントがここまで強いとは。ハーフ換算58'35ぐらいらしい。まあそこまでいかなくても、59フラットの力はあるかもしれない。世界ハーフとか出ないかな。遠藤選手が区間2位。復活と言われてますけど、そこまで走れていなかったわけではないですよね。しっかり成長していますよね。今一番ノっている田澤選手を上回ったのは強い。田澤選手は区間3位。20kmをしっかりまとめました。
4区、青学吉田選手が区間新。初めての箱根、気迫の走りでした。これまで悔しさを味わい続けて、それでもひたむきに努力してのこの走りはグッとくる。東海はここに名取選手を起用するが、全日本の時のような走りにはならず、吉田選手に差を広げられてしまう。國學院の中西大翔選手は難しい位置と展開で襷を受けながら、単独走で冷静に走り区間3位。相当強いです。
5区、宮下選手山の神でしたね。強かった。今までの山の神はトラックのスピードも28分台前半だったけど、宮下選手はロードタイプってところが神童感でるね。トップを走る飯田選手も強かった。昨年から登り適正いはあるという話があったが、やはり力ありましたね。浦野選手や青木選手も区間上位で走り、明治の鈴木選手が区間5位。
6区、いやあ館澤選手はまじで化け物ですかね。ぶっつけでここまでやるとは。その度胸と気迫、メンタル。気持ち強すぎる。故障明けで危険という声もあるようですが、それを決めるのは本人なので。監督もそのつもりだったんでしょう。ここでこの走りがなかったら、たくさん後悔したんじゃないかと僕は思います。区間2位の今西選手も57分台の区間新。青学の谷野選手もすごかった。武川選手のポテンシャルはやばいですね。来年には27分台出すんじゃないでしょうか。スピードあるところも見てみたい。
7区、東海の松崎選手が良かったですね。単独走で冷静に走り、中村選手と20秒詰める。1年でこれができるんだから強い。阿部選手がこの箱根にしっかり合わせて、区間賞区間新。いやあ、さすが。個人的に今年のルーキーでだいぶ楽しみに思っていた、早稲田の鈴木選手が区間2位。2020年も楽しみです。
8区、我らが小松選手が昨年のリベンジに燃える岩見選手をおいかけます。小松選手はじっくり入り後半勝負のプラン。対する岩見選手は前半からぶっ飛ばすプラン。昨年の失敗を恐れず果敢に攻めた岩見選手がすごかった。小松選手は後半ペースを上げ、岩見選手を1秒上回る区間賞。2年連続の区間賞ですよ。北海道の誇りです。感動をありがとう。菊地選手や小椋選手に憧れて箱根を目指すせ選手がいるように、たくさんの選手が小松選手に憧れて箱根を目指すでしょう。
9区、神林選手がここまで強いとは。びっくりしました。堂々と冷静に、力強くトップを疾走。今シーズンは出雲は区間新でしたが、全日本は本来の走りができず。11月の日体はPBでしたが29'13。もっと速い選手が多くいました。その中でこの9区起用、東海との差を大きく広げる区間新はすげえ。原監督の起用も、自分を信じて箱根に合わせて爆走した神林選手も素晴らしいと思いました。追う東海の松尾選手は2分差をひっくり返そうとハイペースで入るが、さすがに持たず。しかし優勝の為、攻めた走りでした。中央学院がシードに向けて有馬選手が猛追。相沢選手の区間3位もさすがです。
最終10区。青学湯原選手は最初から飛ばす。決してウイニングロードではなかった。選手は最後まで全力だった。東海の反撃を許さなかった。大幅大会新で2年ぶりの優勝。東海は郡司選手が序盤から飛ばす。終盤もしっかり出し切る激走でした。3〜6位争いが白熱しましたね。3位と6位では随分違う。この争いを、後方から追いかけてきた國學院の殿地選手が制する。果敢に前に出て、そのままスパート。強かった。帝京の吉野選手はさらに後ろからのスタートでしたが、区間新の区間2位。そして話題となった島津選手が区間新。創価がシード権を獲得。

やっぱり青学強かった。青学は初めて箱根を走る選手でも、初の区間でも伸び伸びと走りますよね。気持ちの持っていき方がうまいんでしょうか。
そして選手の調子の見極め方。どうやって判断しているんでしょう。
今回の4年生の代は「管理」をされたそうで。サラリーマンなら痛いほどわかる、生産性のない組織は管理をされる。ただ、それはうまくいかないことの方が多い。管理されると、伸び伸び業務に取り組めなくなるから。
しかし今年の青学は違いましたね。選手は危機感を持ちながら、伸び伸びと走っていた。
2019年の前半はなかなか結果が出ず、耐える期間が長かった。それでも合宿を通して足並みが揃い、秋冬でガっと来ましたね。また、1、2年生の代がめちゃくちゃ強い。4連覇、5連覇の可能性がまたありそうです。
東海は惜しくも2位でしたが、最後まで青学のライバルとして、堂々たる走りでした。1区鬼塚選手は先頭をしっかり走り、6区館澤選手の気迫の区間新、8区小松選手の2年連続の区間賞など、4年生頑張りましたよね。3年生3本柱は不完全燃焼なはず。いろんな取り組みを行い、世界を見ることができる東海大が、学生長距離界に与える影響はものすごく大きいし、確実に正しい。箱根だけでなく、いろんな種目で世界を狙い続けて欲しいです。
國學院は堂々の3位。土方浦野青木茂原選手の4年生もがんばりましたが、下級生もかなり強かった。藤木選手が区間2位、殿地選手が区間3位、島崎選手が区間8位と一桁。そして中西選手は世代トップクラスだと思います。来年も主要区間を走るでしょう。2区は誰になるでしょうか。國學院は選手から選手へ、魂が受け継がれている感じがします。アツかった4年生の魂がまた受け継がれて、さらに強いチームになるのでは。
4位の帝京もやはり強かった。層が厚いだけではない。ひとりひとりの力も相当強くなっている。層の厚さに加えて個の力がこの勢いのまま強くなれば、一気に優勝が見えてくる。帝京の育成モデルもかなりレベルが高い水準に来ています。
5位の東京国際、やるだろうなあとは思いましたがやはりここまで来ましたね。ヴィンセント、伊藤選手で往路を戦い、復路の4年生が完璧な走りでした。東京国際をここまで押し上げた伝説の世代として、語り継がれるでしょう。
明治大学は阿部選手が集大成の走り。5区鈴木選手はまだ3回5区を走れる。加藤選手のポテンシャルも半端なさそう。下級生が多く、これからさらに上がる気配しかしない。
9位創価が一番のサプライズだったのでは。大崩れしなかった。泥臭い練習しているイメージしかないが、どんな練習をしているんでしょうか。
応援している中央が12位。往路の出遅れを考えれば、だいぶ巻き返しましたね。藤原監督のペース通りには選手は走っているらしいですが、少し計算を見誤ったと。どちらかというと計算をするタイプの監督。今回のような常識外れともいえる高速ペースになると、狂ってしまいます。今年はいろんな監督がこのスーパー箱根駅伝に惑わされたと思います。いままでの箱根のタイムから練習メニューを組むことは無意味に近い。箱根で勝つためには、時代の流れに乗ることが大事ですね。
拓殖の13位は僕は健闘だと思います。山下監督1年目、苦しむかなと思いましたが、岡田イズムを継承しているんでしょうか。最後まで大崩れしない選手が多かった。来年以降に期待です。

最後に、北海道からは3名の選手が出場。
3名ともすごかったです。感動を貰いました。
武田選手や、坂井選手はすごく悔しかったでしょう。
坂井選手は来年もあります。ラストイヤー、なんとかなんとか・・・!!!応援しています。
上武の復活ももちろん願っています。
1区藤木 宏太國學院大學21.3km61'18区間2位
4区金橋 佳佑明治大学20.9km62'59区間13位
8区小松 陽平東海大学21.4km64'24区間1位

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