BMW BERLIN-MARATHON

・BMW BERLIN-MARATHON 2019
https://berlin.r.mikatiming.com/2019/?lang=EN

(動画:Erik Bさん)

僕らの皇帝がカムバックを果たしました。
正直、ここ最近のベケレはファン目線でもかなり厳しいものがあった。
もう本来の走りは見れないのでは・・・と。今回のベルリンは4~5分でも十分だと思ってました。
しかし、遥かに上回る2時間1分41秒。キプチョゲ+2秒。まさかの衝撃でした。
実際、体格や走りが今までと全然違うようには、感じなかった。
少し頬がこけて、表情は違ったようには見えましたが。

この日のペーサーは昨年のキプチョゲとほぼ同じペースで進む。
ベケレの他、レゲセ、レマ、ルウル、ジョナサンコリルが第一集団。
ハーフは61'05で、昨年+1秒。中間点をすぎてペーサーが離れると、まずレゲセが前に。
レゲセ、レマ、ベケレの争い。
レゲセは30kmあたりでまず仕掛ける。30km~35kmを14'09。いやいやあ・・・。確かにレゲセは東京でも独走していたし、ひとりでももっていける選手だが、最後まで粘って歴代3位の記録をマークした。
このレゲセがいたからこそ、ベケレは目標を失わず、前を追ってスピードを出せたのもあるかもしれない。結果としてペースが激しく変わることもなく、後半に入ってもフォームが崩れず、最後まで飛ぶように走って行った。
ラストはあのベケレが本当に辛そうに、腕を思いっきり振りながら走っていました。終盤何度も時計を見ていたのは、世界記録を考えていたからでしょうか。
キプチョゲと違い、ここまで紆余曲折。大成功も果たしながら、苦労する時期もあった。しかしやはり本来の走りができれば、最強・最速の選手。僕らの知っている強い、速いベケレをまた見ることができ、とても幸せな気持ちになりました。
キプチョゲが大ナタであれば、ベケレはカミソリ。キプチョゲが「柔」の選手であれば、ベケレは「剛」の選手でしょう。この2人が万全の態勢で東京五輪で激突したら、それはそれはとんでもない伝説の勝負になる。

日本勢は村山謙太選手が8分台のPB。前半ハーフを62'21で突っ込んでますが、しっかりまとめています。35km~40kmは16'34ですが、前半突っ込んだことを考えれば最低限だと思う。トヨタの安井選手が10分台。
中国の董選手が2時間8分26秒と快走。エチオピアで合宿していたそうです。

ベケレのラップ、スプリット。
5km 14'24
10km 28'53 14'29 
15km 43'29 14'37
20km 57'58 14'29
ハーフ 1°01'05
25km 1°12'30 14'33
30km 1°26'55 14'26
35km 1°41'55 14'20
40km 1°55'30 14'16
フィニッシュ 2°01'41 後半ハーフ 1°00'36 ラスト2.195km 6'11

ちなみに女子もベケレが優勝。
上位が30歳前後の選手で、女子もベテランの強さを感じましたね。
3位に入ったのは元九電工のキピエゴ。
また、サラホールが2時間22分16秒のアメリカ歴代6位で走っています。

アシェテベケレのスプリット。
5km 16'53
10km 33'29 16'37
15km 50'12 16'43
20km 1°06'41 16'29
ハーフ 1°10'20
25km 1°23'12 16'33
30km 1°39'52 16'40
35km 1°56'36 16'45
40km 2°13'09
フィニッシュ 2°20'14 後半ハーフ 69'54 ラスト2.195km 7'06

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