日本陸上競技選手権大会
(動画:日本陸上競技連盟)
男子800m、王者川元選手VS怪物クレイアーロン。予選では2人とも好調で、決勝が楽しみでした。
スタート位置につき、気合いを入れる川元選手。スタート、一番早かったのはクレイアーロン。それでも前を引っ張るのは川元選手。前に出ることに迷いがなく、王者の風格でした。ぴったりと後ろにつくクレイアーロン選手。最初からこれを決めていたかのように、一点集中。クレイアーロン選手は600m付近で一度前に出ようとするが、抜かせない。川元選手の表情はきつそうだったが。これはビビッと何か感じるものがあったのでは。やはりその後も川元選手の勢いは落ちず、ラストの直線までもつれる。紙一重だったと思います。クレイアーロン選手の勝ち。クレイアーロン選手は高校記録を更新、川元選手もSB、引っ張ってこのタイムは強い。とても興奮するレースでした。2人は福井で世界選手権秒にチャレンジするそうです。
女子800m、卜部選手が3強を崩し2冠。引っ張ったのは塩見選手でした。今年の塩見選手は前半から積極的に攻めて、後半も粘る。北村選手が本調子ではなかったので、一気に逃げ切るかと思われた。見せ場を作ったのは高校生ヒリアー選手。最後まで優勝争いに絡んだ。しかし卜部選手、ここまで800mでやるとは。スタミナもあり、ハイペースで最後まで押し切れる印象。これからが楽しみ。
男子1500m、感動しましたね。戸田選手の復活優勝。日体大での日本記録挑戦レースを回避して勝つための組を選択、日本選手権は5000mを回避して1500mに集中。見事なロングスパートが炸裂しました。もう少し記録出ると思う。日本記録狙えるはず。ホクレンもエントリーされています。
女子1500m、卜部選手が優勝。昨年の雪辱を果たす。レースを序盤から引っ張ったのは田中選手でした。長野東高卒の萩谷選手が健闘の3位。
男子5000m、松枝選手が貫禄勝ち。レベル違う感じでしたね。早く前に出たくてうずうずしてる感。おそらくナイトオブアスレチックスで標準記録狙い。でも今の流れならランキングで拾われる可能性も。設楽選手や井上選手を見てると、やはり10000に彼らがいたら良かったなあと思いました。
女子5000m、新谷選手欠場は残念でしたがレベルの高い選手が揃っていた。オープン参加の外国籍選手が引っ張る。
(なんでオープン参加設定したんだろ。男子10000でやったから女子もやらないと不公平だから?)
鍋島選手、木村選手、田中選手、廣中選手、佐藤選手らがついていく。鍋島選手がまず前に出る。ラスト200mあたりだったかな、木村選手のスパート炸裂。トップは逃したけど、やはり強かった。廣中選手も相当強いです。14分台の大きな波がいつか来そう。
男子サンショー。いやいやこれもあつかったね。塩尻選手と阪口選手の互いに譲らない一騎討ち。最終的にはちょっとした接触もあり塩尻選手がバランスを崩した。が、あの塩尻選手をそこまで追い込んだ阪口選手。関カレ後骨折で2週間休んでのこれ。まだ足は痛いと。アメリカ合宿でかなり走り込んで、うまく疲労が抜けていい状態になったとかあるかもしれない。それでも終始先頭を走ってこのタイムはやはりポテンシャルが凄まじい。ハードリングにも慣れてきたっぽいですね。今後はユニバの後ホクレンかベルギーのレースらしい。でも足がやはり痛いようで、無理はしないで欲しいですよね。まだ若いので、慎重に見極めて欲しい。
塩尻選手は予選で標準突破。しかしその走りはいつもより不安定に見えました。ハードリングにも少しづつ取り組んでいるようで、更なる進化を考えていそう。なんとなく、ハードリングでない普段の跳び方も設置時間が短くなっているように感じます。ニューお塩様に期待。
個人的には滋野選手が2人に食らいつこうとしているシーンにブルっと来ました。とてもかっこよかった。予選で高橋選手が8'31で走ったり、打越選手もやはり強かった。そして三浦選手の怪物ぶり。以前の高校記録より速いタイムで3回も走っているわけで…
今日本のサンショーは変革の時かと。もっとこれからズバズバタイム出るのでは。10秒台の連発が見たい。
北海道からは神選手が出場しました。今年は色々苦しまれているようでしたが、果敢に攻めていましたね。本当にかっこよかった。僕は北海道のランナーで一番尊敬します。
最後に女子サンショー。吉村選手強いですね。そもそもスピードとタフさを兼ね備えてて、単純にめちゃめちゃ走力ある選手ですよね。塩尻選手の女性版のような。
女子サンショー界を今後強烈に引っ張っていってくれる予感。日本記録は出すでしょう。世陸も五輪も出て欲しい。そして早狩選手、すごいですよね。ブログを見るとまだまだ走ってくれそう。
以上。日本選手権楽しかったです!
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