Bank of America Chicago Marathon

リザルト。↓
http://results.chicagomarathon.com/2018/

いやー。シカゴすごかった。大迫君ハンパなかった。マジで。
こんなにやるとは。なんとなく6分前半ぐらいかなーと思ってたが、とんでもなかった。

今年からPM復活。ハーフ62分~62'30が設定と聞いていたが、
5km14'54、10km30'12。5km~10kmが15'18かかり、この時点で予定外のペースに。
このあたりから選手同士顔を合わせてけん制しだす。
PMを度外視して、勝つためのポジションを探し始める。
ファラーは集団の後ろに位置し、じっくり傍観。大迫君も冷静に後ろで走る。
ゲレメウ、レゲセ、カロキは割と後方。ジェフリーキルイ、アベルキルイ、ラップはどちらかというと前方に位置していた。
ラップはいつも自分のハイペースを守ってがんがんいくので、いつも通り。
ジェフリーキルイは前半から中盤まで積極的にレースを動かしていった。10km以降、ジェフリーキルイがひとりでPMに並びかけていったため、その後は3分切りのペースに戻った。

ハーフ通過が63'06。PMが離れ、20kmから25kmが15'26とスピードダウン。
このペースダウンを考え、ジェフリーキルイが仕掛ける。
このキルイにレゲセ、ゲレメウ、キプケモイがついていくが、ラップ、ファラー、大迫はついていかない。
まだ大迫君は余裕がありそうだったので、ここからどうなるかなと思った。ラップの方がどちらかというときつそうだった。
ファラーはめちゃめちゃ楽そうだった。笑

ここからじりじりとファラー、ラップ、大迫のNOPトリオがあがり、じわじわとキルイが鈍ってくる。レゲセは脱落。
ゲレメウがたんたんとマイペースで走る。

35kmをすぎてからファラーがようやく先頭に立つようになり、
ファラー、ゲレメウ、キプケモイ、大迫、ラップとなる。
この時点で大迫君まだ余裕があるように見えた。まじではんぱなかった。僕はめちゃめちゃ興奮した!!!
優勝もあるんじゃないかぐらい、余裕と狙っている表情に見えた。

しかし強かったのはファラー。ゲレメウの表情をなんども確認しながら、慎重に慎重に、勝負にこだわって優勝。欧州新。さすが。3分台は出そう。キプチョゲとまた勝負してほしい。ペーサーなしで。

大迫君はキプケモイを振り切り、2時間5分50秒の日本新!!
まじで強すぎる!!!!!!

ファラーのスプリットは下記。
5km 14'54
10km 30'12 15'18
15km 45'07 14'55
20km 59'53 14'46
ハーフ 1°03'06
25km 1°15'20 15'27
30km 1°29'46 14'26
35km 1°44'17 14'31
40km 1°58'46 14'29
フィニッシュ 2°05'11 ラスト2.195km6'25、後半ハーフ1°02'05

大迫選手のスプリットは下記。
5km 14'53
10km 30'12 15'19
15km 45'07 14'55
20km 59'52 14'45
ハーフ 1°03'04
25km 1°15'19 15'27
30km 1°29'46 14'27
35km 1°44'17 14'31
40km 1°58'59 14'42
フィニッシュ 2°05'50 ラスト2.195km6'51、後半ハーフ1°02'46

すごいのは、20km~25kmが15'27で、そのあとの5kmが14'27で1分スピードが上がっている。25km~35kmの10kmを28分台というやばさ。
このスピード変化に対応できたことが一つ。
そして見極め。引くところは引く。やはりここは彼の自己管理能力の高さに直結しているからでしょう。これができるのがプロであり、世界規格。
あとは勝負に徹しているからですね。記録はあくまでついてくるもの。スプリットにとらわれず、勝負どころを見極めているからこそ。

今思えば福岡の後、世界ハーフはよくはなかったよね。
ペイトンジョーダンも途中棄権。日本選手権も棄権。
それでも辛抱して練習をかさねて、ホクレン、レドモンドハーフで少しづつ復調。
そこでこのシカゴで爆発。我慢するところは我慢。棄権する勇気。
練習の計画や調整も含めて、自分のやるべきことをしっかりわかっているから、狙っているレースで爆発できる。

今のところマラソンは全て大成功だが、裏付けされた生活と精神力があるからでしょう。もはや世界規格のアスリートだと思う。
今度は好調のラップに勝って欲しいね。まだまだ大迫選手を見れるなんて、すごく幸せ。同じ時代を生きれて良かった。

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