東京マラソン
https://www.marathon.tokyo/media/press-release/pdf/2030af778afd3e7f1e26d693c17e18bf.pdf
https://www.marathon.tokyo/media/press-release/pdf/b7c8136d25b40357db6abb5be6cb0e3f.pdf
ベケレが出るっていうので飛行機取って現地いきました。まあベケレはいませんでしたけど・・・
壮絶でした。
この東京マラソンが東京五輪のラストチャンスととらえて、全身全霊ぶっこんでいく選手が多くいたのでは。僕の後輩もそんな感じでした。
たくさんの選手が東京五輪を諦めずに、死に物狂いで血反吐を吐くほど練習して、いろんな我慢をしてきている。
それを思うと、やっぱり少しでもいいコンディションでこの舞台が来てほしかったな。
おそらく、MGCを取れなかったから引退、という選手はけっこういるはず。
東京五輪以外にもたくさんのレースがあるし、WMMもあるんだが、世間的に見たら、所属している会社からすれば、
やっぱり東京五輪なんだろう。それが無理なら一区切りになってしまうんでしょう。
おそらくこれから、そんな寂しさがたくさんやってくる。
好きな選手もたくさんいるし魅力的な選手もたくさんいるので、
少しでも長く走っている姿を見たいものですが・・・
今回は大迫選手の日本新、エルアバシとの対決、王者チュンバ、昨年初マラソンにしてドバイ2位のレゲセ、中村選手、佐藤悠基選手あたりに注目が集まった。
前日の会見で、中村選手、佐藤選手は6分台を目標タイムにして、大迫選手は勝負にこだわると話した。
女子はチェリモ、アガ、フローレンスキプラガトの他、国内招待は前田穂南選手、高島選手、初マラソンの一山選手など。
しかし予報されていた天気は当たってしまい、雨。気温は4~5℃。風こそなかったが、かなり冷たかった。
ただ寒いだけでなく、冷たい雨が余計に体を冷やすような。
昨年のボストンほどではないが、似たようなドロドロレースになりそうだった。
それでも会見通りの2'57~2'58ペースを越えるようなペースでレースは進む。というか何度も日本記録ペースと実況が叫んでいたが、東京は前半下っているので。
大迫選手、中村選手、佐藤選手はここに果敢にチャレンジ。
大迫選手は29kmで棄権、中村選手は30km手前あたりで失速、佐藤選手は35kmすぎで失速。やはり終盤冷えて体が動かなくなっていたか。
これについては、仮にこの3人がこのペースについていかなかったら、今回の東京は盛り上がらなかった。そういう点でもこの積極性は大事だったし、リオ五輪選考会の前の東京と比べたらだいぶ様相が変わった。世界を追いかけている。
佐藤悠基選手は余力はあったらしいけど体が動かなかったと。期待せざるを得ない。
大迫選手は勇気ある棄権。その後のツイートで「言い訳はしない」と。誰よりもプロフェッショナルな選手なので、めちゃくちゃ悔しいと思う。ここで一回失敗を経験してよかったのでは。
それでも、大事なWMMの1戦と考えて、マラソンをまとめるのであれば後方から行く手段も・・・でも結果あそこでついていかなかったらもちろん勝てないわけで、難しいところ。
そして日本人トップは堀尾選手。いやあ、アツかった。
そこそこやるだろうとは思っていたが、ここまでとは。すぐに8分台だしそう。
藤原監督のメニューを95%こなしたらしい。昨年の春からマラソンは視野にいれていたそうだが、本格的なマラソン練習は都道府県駅伝後の1月末から。そこから40㎞走いれたりと。
ただ、よく1ヶ月で組み立てて調整までやったよね・・・堀尾選手のポテンシャルと藤原監督の調整力。とんでもないことをやった。
箱根前から少し距離を踏ませるようなことはしていたらしいね。30km走の場面はひとり35kmにしたりとか。
確かに2018年の堀尾選手はタフさと安定感が違っていた。もともとポテンシャルはあったけど、以前までは怪我もあったし、調子の上下もあった。
(僕の勝手な予測だけど、長身でエネルギーの総量がでかい選手は、その分体を100%使いこなすのって難しいと思ってる。そのエネルギーを100%使えて、ピークを合わせればとんでもない爆発力が生まれる。坂東選手も同じような感じかな。と勝手に思ってる。)
堀尾選手の大学生活の集大成として、堀尾選手はマラソンで狙えるから、タフさを身につけられるように藤原監督はずっと指導していたのかな。八王子を練習の一環で走ったり、そういう積み重ねなんだと思う。
堀尾選手は手足が長くストライドが大きく、かつピッチも回せて、接地も美しい。かつでかいエンジンを持っている。やはり天才。ポテンシャルは凄まじい。これからが楽しみ。
今井選手のガッツも感動した。神野選手も。
神野選手の16kmすぎの遅れはどういうことだったんだろうか。顔をしかめていたが・・・。やはり冷えているから腹痛だったのか?
それが治ったから復活できたのか。だとしたらやはり精神的なものだったのか?
この辺りはまた記事になるでしょう。どちらにしても諦めなかったこと。すごく良かった。精神的な腹痛だとしたらひとつ乗り越えて、次は少し楽に走れるのでは。これからが楽しみ。
しかし、勝ったレゲセはこの状況で4分台・・・。これけっこうやばいのでは。まあドバイも強かったし。シカゴは失速したけど。
その前からダムトゥダムとかデリーハーフとかコルカタとかめっちゃ強かったもんな。強いとは思っていたけど。
あんまり映らなかった女子だが、それでも例年に比べれば映ったよね。
一山選手は70分台で突っ込む。調子よかったんだろう。しかし24分は切れず、MGC獲得ならず。
相当いい走りだったと思うけど、これでMGCに選ばれないのは厳しい・・・。
そもそもなんで東京で狙わせたのか。名古屋だと着順でチーム内で争ってしまうから?
一山選手はマラソンへの思いはかなり強かったような解説があった。それならMGCは確実に狙っていたはず。だったら名古屋にすべきだったのでは。二兎を追うものは一兎をも得ずみたいにならないよう、福士選手にプレッシャーがかかる。
レース後にロンドン走るような記事が出た。ここで最低でも31分以内ぐらいだったらOKと。まだ若い選手なのでそんなに無理しなくても・・・と思ってしまうが、本人の思いは強そうだし、元々連戦を重ねる選手だし怪我も少ない印象。なのでうまくいくかもしれない。
清田選手はさいたまに続いてコンディションに恵まれず・・・。あの必死な表情は見ていて辛かった。頑張ってほしい。
高島選手は記録を出したいと会見で言っていたよね。MGCにはあまりとらわれていないのかな?面白い存在だと思う。
あんだけ強いチェリモや前田選手が失速するレースということがやはり今回の壮絶さを物語っているなと思いました。アガは強かったねえ。
レゲセ、堀尾選手、アガ、一山選手のラップ。
<レゲセ>
5km 14'38
10km 29'10 14'32
15km 43'56 14'46
20km 58'45 14'49
ハーフ 1°02'02
25km 1°13'31 14'46
30km 1°28'16 14'45
35km 1°42'57 14'41
40km 1°58'01 15'04
フィニッシュ 2°04'48 ラスト2.195km 6'47 後半ハーフ 1°04'46
<堀尾選手>
5km 14'55
10km 29'59 15'04
15km 45'04 15'05
20km 1°00'04 15'00
ハーフ 1°03'27
25km 1°15'16 15'12
30km 1°30'42 15'26
35km 1°46'33 15'51
40km 2°02'59 16'26
フィニッシュ 2°10'21 ラスト2.195km 7'22 後半ハーフ 1°06'54
<アガ>
5km 16'34
10km 33'04 16'30
15km 49'25 16'21
20km 1°06'03 16'38
ハーフ 1°09'44
25km 1°22'50 16'47
30km 1°39'39 16'49
35km 1°56'43 17'04
40km 2°13'21 16'38
フィニッシュ 2°20'40 ラスト2.195km 7'19 後半ハーフ 1°09'56
<一山選手>
5km 16'40
10km 33'16 16'36
15km 50'03 16'47
20km 1°06'45 16'42
ハーフ 1°10'29
25km 1°23'31 16'46
30km 1°40'32 17'01
35km 1°58'12 17'40
40km 2°16'32 18'20
フィニッシュ 2°24'33 ラスト2.195km 8'01 後半ハーフ 1°14'04
そして最後に主な道民の結果。
<男子>
<女子>
https://www.marathon.tokyo/media/press-release/pdf/b7c8136d25b40357db6abb5be6cb0e3f.pdf
ベケレが出るっていうので飛行機取って現地いきました。まあベケレはいませんでしたけど・・・
壮絶でした。
この東京マラソンが東京五輪のラストチャンスととらえて、全身全霊ぶっこんでいく選手が多くいたのでは。僕の後輩もそんな感じでした。
たくさんの選手が東京五輪を諦めずに、死に物狂いで血反吐を吐くほど練習して、いろんな我慢をしてきている。
それを思うと、やっぱり少しでもいいコンディションでこの舞台が来てほしかったな。
おそらく、MGCを取れなかったから引退、という選手はけっこういるはず。
東京五輪以外にもたくさんのレースがあるし、WMMもあるんだが、世間的に見たら、所属している会社からすれば、
やっぱり東京五輪なんだろう。それが無理なら一区切りになってしまうんでしょう。
おそらくこれから、そんな寂しさがたくさんやってくる。
好きな選手もたくさんいるし魅力的な選手もたくさんいるので、
少しでも長く走っている姿を見たいものですが・・・
今回は大迫選手の日本新、エルアバシとの対決、王者チュンバ、昨年初マラソンにしてドバイ2位のレゲセ、中村選手、佐藤悠基選手あたりに注目が集まった。
前日の会見で、中村選手、佐藤選手は6分台を目標タイムにして、大迫選手は勝負にこだわると話した。
女子はチェリモ、アガ、フローレンスキプラガトの他、国内招待は前田穂南選手、高島選手、初マラソンの一山選手など。
しかし予報されていた天気は当たってしまい、雨。気温は4~5℃。風こそなかったが、かなり冷たかった。
ただ寒いだけでなく、冷たい雨が余計に体を冷やすような。
昨年のボストンほどではないが、似たようなドロドロレースになりそうだった。
それでも会見通りの2'57~2'58ペースを越えるようなペースでレースは進む。というか何度も日本記録ペースと実況が叫んでいたが、東京は前半下っているので。
大迫選手、中村選手、佐藤選手はここに果敢にチャレンジ。
大迫選手は29kmで棄権、中村選手は30km手前あたりで失速、佐藤選手は35kmすぎで失速。やはり終盤冷えて体が動かなくなっていたか。
これについては、仮にこの3人がこのペースについていかなかったら、今回の東京は盛り上がらなかった。そういう点でもこの積極性は大事だったし、リオ五輪選考会の前の東京と比べたらだいぶ様相が変わった。世界を追いかけている。
佐藤悠基選手は余力はあったらしいけど体が動かなかったと。期待せざるを得ない。
大迫選手は勇気ある棄権。その後のツイートで「言い訳はしない」と。誰よりもプロフェッショナルな選手なので、めちゃくちゃ悔しいと思う。ここで一回失敗を経験してよかったのでは。
それでも、大事なWMMの1戦と考えて、マラソンをまとめるのであれば後方から行く手段も・・・でも結果あそこでついていかなかったらもちろん勝てないわけで、難しいところ。
そして日本人トップは堀尾選手。いやあ、アツかった。
そこそこやるだろうとは思っていたが、ここまでとは。すぐに8分台だしそう。
藤原監督のメニューを95%こなしたらしい。昨年の春からマラソンは視野にいれていたそうだが、本格的なマラソン練習は都道府県駅伝後の1月末から。そこから40㎞走いれたりと。
ただ、よく1ヶ月で組み立てて調整までやったよね・・・堀尾選手のポテンシャルと藤原監督の調整力。とんでもないことをやった。
箱根前から少し距離を踏ませるようなことはしていたらしいね。30km走の場面はひとり35kmにしたりとか。
確かに2018年の堀尾選手はタフさと安定感が違っていた。もともとポテンシャルはあったけど、以前までは怪我もあったし、調子の上下もあった。
(僕の勝手な予測だけど、長身でエネルギーの総量がでかい選手は、その分体を100%使いこなすのって難しいと思ってる。そのエネルギーを100%使えて、ピークを合わせればとんでもない爆発力が生まれる。坂東選手も同じような感じかな。と勝手に思ってる。)
堀尾選手の大学生活の集大成として、堀尾選手はマラソンで狙えるから、タフさを身につけられるように藤原監督はずっと指導していたのかな。八王子を練習の一環で走ったり、そういう積み重ねなんだと思う。
堀尾選手は手足が長くストライドが大きく、かつピッチも回せて、接地も美しい。かつでかいエンジンを持っている。やはり天才。ポテンシャルは凄まじい。これからが楽しみ。
今井選手のガッツも感動した。神野選手も。
神野選手の16kmすぎの遅れはどういうことだったんだろうか。顔をしかめていたが・・・。やはり冷えているから腹痛だったのか?
それが治ったから復活できたのか。だとしたらやはり精神的なものだったのか?
この辺りはまた記事になるでしょう。どちらにしても諦めなかったこと。すごく良かった。精神的な腹痛だとしたらひとつ乗り越えて、次は少し楽に走れるのでは。これからが楽しみ。
しかし、勝ったレゲセはこの状況で4分台・・・。これけっこうやばいのでは。まあドバイも強かったし。シカゴは失速したけど。
その前からダムトゥダムとかデリーハーフとかコルカタとかめっちゃ強かったもんな。強いとは思っていたけど。
あんまり映らなかった女子だが、それでも例年に比べれば映ったよね。
一山選手は70分台で突っ込む。調子よかったんだろう。しかし24分は切れず、MGC獲得ならず。
相当いい走りだったと思うけど、これでMGCに選ばれないのは厳しい・・・。
そもそもなんで東京で狙わせたのか。名古屋だと着順でチーム内で争ってしまうから?
一山選手はマラソンへの思いはかなり強かったような解説があった。それならMGCは確実に狙っていたはず。だったら名古屋にすべきだったのでは。二兎を追うものは一兎をも得ずみたいにならないよう、福士選手にプレッシャーがかかる。
レース後にロンドン走るような記事が出た。ここで最低でも31分以内ぐらいだったらOKと。まだ若い選手なのでそんなに無理しなくても・・・と思ってしまうが、本人の思いは強そうだし、元々連戦を重ねる選手だし怪我も少ない印象。なのでうまくいくかもしれない。
清田選手はさいたまに続いてコンディションに恵まれず・・・。あの必死な表情は見ていて辛かった。頑張ってほしい。
高島選手は記録を出したいと会見で言っていたよね。MGCにはあまりとらわれていないのかな?面白い存在だと思う。
あんだけ強いチェリモや前田選手が失速するレースということがやはり今回の壮絶さを物語っているなと思いました。アガは強かったねえ。
レゲセ、堀尾選手、アガ、一山選手のラップ。
<レゲセ>
5km 14'38
10km 29'10 14'32
15km 43'56 14'46
20km 58'45 14'49
ハーフ 1°02'02
25km 1°13'31 14'46
30km 1°28'16 14'45
35km 1°42'57 14'41
40km 1°58'01 15'04
フィニッシュ 2°04'48 ラスト2.195km 6'47 後半ハーフ 1°04'46
<堀尾選手>
5km 14'55
10km 29'59 15'04
15km 45'04 15'05
20km 1°00'04 15'00
ハーフ 1°03'27
25km 1°15'16 15'12
30km 1°30'42 15'26
35km 1°46'33 15'51
40km 2°02'59 16'26
フィニッシュ 2°10'21 ラスト2.195km 7'22 後半ハーフ 1°06'54
<アガ>
5km 16'34
10km 33'04 16'30
15km 49'25 16'21
20km 1°06'03 16'38
ハーフ 1°09'44
25km 1°22'50 16'47
30km 1°39'39 16'49
35km 1°56'43 17'04
40km 2°13'21 16'38
フィニッシュ 2°20'40 ラスト2.195km 7'19 後半ハーフ 1°09'56
<一山選手>
5km 16'40
10km 33'16 16'36
15km 50'03 16'47
20km 1°06'45 16'42
ハーフ 1°10'29
25km 1°23'31 16'46
30km 1°40'32 17'01
35km 1°58'12 17'40
40km 2°16'32 18'20
フィニッシュ 2°24'33 ラスト2.195km 8'01 後半ハーフ 1°14'04
そして最後に主な道民の結果。
<男子>
<女子>
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